登壇者

株式会社ばんそう AI開発責任者
岡田 シェーラン Shalin Okada
複数のスタートアップにて取締役・CxOを歴任し、技術・プロダクト両面での専門性を活かしながら、事業立ち上げと成長を牽引。特に、共同創業者として参画したCLIMTでは、大規模言語モデル(LLM)や生成AIを活用したプロダクトの企画・開発を主導し、戦略構想から実装、資金調達に至るまで一貫してリード。新技術の事業応用における高い解像度と実行力に加え、複雑な技術的要素をプロダクト価値へと転換するアーキテクチャ設計力を強みとする。 2025年より株式会社ばんそうに参画し、ばんそうAIのプロダクト開発をリード。
クロードデザインとは
これはAnthropic社が4月にリリースした「Claude Opus 4.7」モデルをベースに動く新製品です。指示文を入れるだけでウェブサイトやマーケティング素材を自動デザインしてくれますが、今までのツールと違うのは、ブランドに合わせた「デザインシステム」を構築し、それに基づいてホームページやスライドを作成してくれる点です。

デザインシステムとは
デザインシステムとは、ロゴやブランドカラー、見出しや本文の文字サイズ、ボタンの余白など、本来デザイナーさんが人間工学的に見やすいよう細かく調整する要素をまとめたガイドラインのことです。クロードデザインはまずブランド情報に合わせてこのシステムを作成し、それに基づいてデザインを行ってくれるため、不自然な色使いやフォントといった「AIっぽさ」が少ない成果物を作ってくれます。
実際の使用感
私も実際に自社(ばんそう)のロゴやホームページの情報を与えてテストしてみました。ロゴパーツをうまく活用してくれており、今までのClaudeとは全然違う高いクオリティと、AIっぽさの少なさに率直に驚きました。ただ、既存のコーポレートサイトを今すぐリニューアルできるような「実用レベル」には、正直まだ至っていないと感じています。それでも、新規事業のLP(ランディングページ)を作る際などに、AIっぽさを避けつつモックアップとして雰囲気を掴む用途であれば、今の状態でも十分に使えると思います。
AI進化の流れ
知り合いのデザイナーからは「あんなのおもちゃだよ」と言われたりもしますが、ここで過去のAIの進化の波を見失ってはいけません。2022年末のChatGPT登場後、まだまだと言われていた翻訳は2023年春頃には専門分野以外ほぼAIに代替され、プログラミングも今は9割をAIに任せられる状態になりました。この圧倒的な進化スピードから見立てると、半年後、遅くとも年内にはデザイン業務の8〜9割がクロードデザインで完結する世界線になるのではないかと思っています。

デザイナーの役割
だからといって、デザイナーの仕事がなくなるわけではありません。翻訳における最終チェックや、開発におけるコードレビューを人間がしっかり行っているのと同じです。デザイナーの役割も、残り1〜2割の「最後の仕上げ」や「最終チェック」の部分でクオリティを担保する形へと移り変わっていくのだと思います。
まとめ
クロードデザインはまだ実用レベルではありませんが、社内用のモックアップ作成などには非常に使い勝手が良いツールです。過去の翻訳や開発の事例が示す通り、そう遠くない未来にデザインの8〜9割をAIに任せられる時代が来ます。皆さんには、この事実と過去の傾向からの予測を甘く見ず、ぜひ楽しくAIを活用していってほしいと思っています。
【無料相談リンク】
https://meetings-na2.hubspot.com/shalin-okada/ai-free-consult


