オープニング・挨拶
今回は多くの企業様からよく伺う「社員がAIを全然使ってくれない」というお悩みについてです。せっかく導入費用をかけてツールを入れたのに、誰も使ってくれないというお話は、本当にすごく多いんです。「ツールが悪いんじゃないか」と思われる方もいるかもしれませんが、実際には社員のせいでもAIツールのせいでもありません。実は、導入にあたって「しっかりときっかけを作ってあげられていないこと」が問題なのです。
そこで今日は、社員がAIを使わない原因となっている問題点や落とし穴と、どう進めればスムーズに導入できてみんなが活用してくれる体制が作れるのか、その進め方についてお話ししていきます。

落とし穴①何に使えばいいか分からない
まず、皆さんがAIを使えない最初の落とし穴は、そもそも「生成AIを何に使ったらいいか分からない」という点です。これは意外と多いんです。
実際、帝国データバンクさんが全国の企業に「業務でAIを活用できていますか?」と調査したところ、実際に活用できていると答えたのはわずか35%程度でした。つまり、まだ導入できていない企業や、導入したけれど活用できなかったという会社が60%〜70%ほどもあるわけです。それだけ「そもそも生成AIを何にどう使えばいいのか分からない」という状況が、世の中に広く存在しています。
落とし穴②失敗が怖い
2つ目の落とし穴は、生成AIに限った話ではありませんが、「失敗するのが怖い」という心理的な壁です。「新しいことに挑戦してみて、もしうまくいかなかったらどうしよう」「それで自分の評価が落ちてしまったら嫌だな」と怖くなってしまい、なかなか新しい一歩を踏み出せないという人間の心理が働いてしまいます。
落とし穴③やり方を変えたくない
3つ目は、「今のやり方を変えたくない」という気持ちです。
社員の目線からすると「今のやり方でうまく業務が回っているし、何が問題なの?」と見えています。しかし、経営層の視点からいくと、「もっと会社を成長させたい」「もっと効率よく業務を回せるようにしたい」と考えて、やり方を変えていきたいわけですね。ここにギャップがあります。社員自身にはやり方を変える必要性の自覚がなかったりするので、ただAIを渡すだけでなく、「今のやり方を変えることには、自分たちにとってもこれだけのメリットがあるんだ」と思ってもらうことがとても大切になります。
解決策①1つの領域から始める
では、ここから解決策について3つご紹介します。まず1つ目は、「1つの領域から始める」ということです。
いきなり「会社全体でChatGPTを導入します!」と大きく始めるのではなく、まずは「営業部の提案書作成のこの部分でAIを使ってみよう」とか、「YouTubeの撮影をしているなら、まずは企画案をAIに作ってもらおう」というように、具体的でやれそうなところを1つに絞って使ってもらうのが効果的です。
もちろん、複数の部署でそれぞれピンポイントに使い始めているという状態なら当然良いのですが、漠然とAIのアカウントだけを渡して「今日からAIを導入していく、うちもAIを推進していくから、みんな頑張って使ってくれよ!以上!」としてしまうと、社員は何に使えばいいか悩んで動けなくなってしまいます。
解決策②チャンピオンを作る
2つ目の解決策は、「チャンピオンを作る」ということです。「急にチャンピオンって何?」と思われるかもしれませんね。
サース(SaaS)業界では、新しいツールを導入する際に、社内で「このツールいいよ!」「こうやって使うとうまくできるよ!」と周りに広めてくれる伝道師(エバンジェリスト)のような人のことを「チャンピオン」と呼びます。この存在を社内に作ることが、生成AIの導入においても非常に重要になります。
「こうやったらうまくできるよ」とみんなにノウハウを共有してくれたり、「どう使えばいいの?」という質問に対して「こういうプロンプト(指示文)で聞くといいよ」と答えてくれたり、新しい機能のアップデートがあれば積極的に社内に取り込んでくれたりする人です。まずはそういう存在を、社内に1人でもしっかり作ることが大切です。
実は、今の若い世代の方は「業務でAIを使ってみたい」と思っている人がとても多いので、まずは研修などを行って、「AIってこんな使い方もできるんだ!」と理解してもらい、使いたくなる人をどんどん増やしていくことが大切になります。

解決策③使った人を称える
3つ目の解決策は、「使った人を称える」ということです。「AIを使ったくらいで褒めるの?」と思われるかもしれませんが、AIを使って仕事を効率化しようとしているということは、つまり「業務を楽にしようと主体的に取り組んでいる」ということなので、これは大いに褒めるべきことなんです。
称え方は、「よくやったね」と言葉をかけるだけでも十分ですし、あるいはちょっとしたボーナスを支給するなど、金銭的なメリット(インセンティブ)を付与するのも効果的かもしれません。
逆に、やってしまいがちなのが「使っていない人を責める・使えと言う」ことですが、これは全くモチベーションに繋がりません。使っていない人は、そもそも「何に使えばいいか分からない(落とし穴①)」や「失敗が怖い(落とし穴②)」という状態が欠けているケースが多いです。なので、その問題をしっかりクリアにしつつ、積極的に使った人をしっかり称えていく、というサイクルを作っていきましょう。
まとめ・お知らせ:AI研修
今回は、生成AIを導入する際の落とし穴と、社員に使ってもらうためのポイントについて解説させていただきました。
新しいことを始めるので、もちろん浸透するには多少の時間はかかりますが、一歩ずつ着実に社内で生成AIが業務に活用される状況を作っていきましょう。
実は、弊社で提供しているAI研修でも、最後の締めくくりに「受講者の皆さん自身が、社内のチャンピオンになってほしい」というメッセージをお伝えしています。また、研修を企画する段階でも、「今回はまずどの業務領域からAIを活用していきましょうか」という具体的な設計から一緒にご相談させていただいております。
少しでも興味を持ってくださった方は、無料でヒアリングなども行っていますので、ぜひ一度、概要欄のURLからお気軽にお問い合わせください。

【無料相談リンク】
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