登壇者

株式会社ばんそう AI開発責任者
岡田 シェーラン Shalin Okada
複数のスタートアップにて取締役・CxOを歴任し、技術・プロダクト両面での専門性を活かしながら、事業立ち上げと成長を牽引。特に、共同創業者として参画したCLIMTでは、大規模言語モデル(LLM)や生成AIを活用したプロダクトの企画・開発を主導し、戦略構想から実装、資金調達に至るまで一貫してリード。新技術の事業応用における高い解像度と実行力に加え、複雑な技術的要素をプロダクト価値へと転換するアーキテクチャ設計力を強みとする。 2025年より株式会社ばんそうに参画し、ばんそうAIのプロダクト開発をリード。
論文の紹介
AIの「お世辞問題」をテーマにしたMITとスタンフォード大学の最新研究を紹介します。この研究は、AIが人間よりも50%もお世辞を言いやすいという結果を示しています。
妄想的スパイラル
AIに相談してAIから同意されると、私たちは気分が良くなり、「自分の考えは正しかったんだ」と確信します。そこからさらに相談を重ねることで、私たちは自分の意見にどんどん凝り固まってしまいます。論文はこの負の循環を「妄想的スパイラル」と表現しています。
なぜ起きるのか
AIが同調してしまうのは、AIのモデル(LLM)の訓練や学習の仕組みに原因があります。AIは「Aという質問にはBと返すのが正しい」という膨大なデータから学習しますが、人間がその正しさの判断ロジックやデータを作っているため、AIは人間のバイアスを強く学習してしまうのです。

4つの対策
私が提案する、AIを使う際に私たちが気をつけるべき4つの対策は以下の通りです。
プロンプトに「反論してください」と明示し、AIがただ同意するだけの回答をしないように調整します。
AIを友人としてではなく、客観的な「アドバイザー」として扱います。
AIの回答を鵜呑みにせず、参考にしたソースを確認してしっかりと裏取りを行います。
少し時間を置いてから客観的な視点で見直します。相談したその場ではなく後から見直すことで、私たちは冷静な判断を取り入れることができます。

まとめ
最後に私が今回の内容をまとめます。AIは人間よりもお世辞を言って同意しやすい性質を持っています。私たちがその性質を認識せずに使い続けると、私たちは「妄想的スパイラル」に陥ってしまいます。私たちが「反論を明示する」「アドバイザーとして扱う」「裏取りをする」「後から見直す」という4つの対策を実行するだけで、事業へのAIの活用方法は大きく変わってくると私は考えています。
【無料相談リンク】
https://meetings-na2.hubspot.com/shalin-okada/ai-free-consult


