株式会社ばんそう

【この仕事、AIに任せて大丈夫?】任せていい4つ/ダメな4つ 株式会社ばんそう AI開発責任者 岡田 シェーラン

BANSO CHANNELのAI活用編。今回はAIに依頼すべき業務と人間が担うべき役割の境界線について、実例を交えて株式会社ばんそうのAI開発者、岡田シェーランが解説していきます。

オープニング・挨拶

今日は「AIに任せていい仕事と任せてはいけない仕事」というすごく基礎的なお話をします。最近、「AIに提案書を作らせたら金額の桁がずれていた」といった、本来任せてはいけない仕事をAIに任せてしまうありがちなミスについてご相談をいただくことがちらほらあります。AIをどこまで使い、どこから人間がやるのかを見極めるのが重要なので、今日はその辺りのお話をしていきます。

任せていい仕事①文章の下書き

任せていい仕事の1つ目は、文章の下書きです。メールや求人票の下書き、提案書の骨子作りなどに使うのはめちゃくちゃ有効です。ただ、生成AIは「まだ仕事を知らない優秀な新卒」みたいなものなので、AIが出したものを鵜呑みにしてそのまま外に出すのは無責任です。必ず人間が確認してから外部に出すことが、責任を持って仕事をする上で重要になります。

任せていい仕事②情報の整理

2つ目は、情報の整理です。先方から送られてきた提案書や議事録など、日々触れるたくさんの情報を要約したり、構造化してレビューしたりする時に、AIはすごく役立ちます。ここはかなりミスの少ない分野です。

任せていい仕事③アイデア出し

3つ目は、アイデア出しです。ブレストのように壁打ち相手として使うと、自分では気づかない視点をAIが意外と教えてくれます。とりあえず相談してみると、AIから「この部分はどうなってますか?」と聞き返してくれたりして、考えるべき視点に気づく大きなヒントになります。

任せていい仕事④フォーマット入力

4つ目は、フォーマットの入力です。構造化された情報にデータを入力していく作業は、AIはめちゃくちゃ早いです。この部分に関しては、人間よりも早く、正確にできるんじゃないかと思っています。

任せてはいけない仕事①数字の最終チェック

ここからは任せてはいけない仕事です。1つ目は、数字が絡む最終チェックです。数字って大体はお金の話ですよね。AIに下書きを作らせるのは良いですが、最近のAIは計算が得意になってきているとはいえ、サービスによってはまだ計算が苦手なモデルもあります。そのため、必ず人間が最終チェックをした上で使うことが大事です。

任せてはいけない仕事②リーガル

2つ目は、リーガル(法務)です。契約や法律に関わる判断をAIに任せるのはすごく危険です。私自身も契約書のチェックにAIを使いますが、それはAIに判断させるためではなく、「ここが危ないっぽいぞ」という当たりをつけるためです。その当たりをもとに、お客様に質問したり、社内の法務チームに「ここがまずそうなんですけど、どうですか?」と相談したりと、専門家の知識を借りるためのコミュニケーションとして使うのが良い方法だと思います。

任せてはいけない仕事③重要事項の判断

3つ目は、重要事項の判断です。採用をどうするかや、経営の方向性をどうするかといった判断をAIに任せるのはNGです。「どっちをやりたいか」「この人と働きたいか」といった人の気持ちが関わる部分は絶対にあります。AIに任せるのではなく、自分でちゃんと判断していくことが経営であり、とても大事な部分です。

任せてはいけない仕事④気持ちが関わる場面

4つ目は、気持ちが関わる場面です。長年お付き合いのあるお客様とのやり取りをAIに任せきりにすると、「冷たいな」とか「普段と違うな」と違和感や失礼な印象を与えてしまうことがあります。文章の内容自体はAIに書かせてもいいですが、なるべくご自身の言葉で文字を綴って伝えるのが良いと思います。

まとめ:最終責任は人間が負う

下書きなど「新人に任せられるような仕事」はどんどんAIに任せていいと思います。その上で、上司としてちゃんとレビューやチェックをすることが重要です。一方で、リーガルや重要事項、気持ちが関わること、数字の最終チェックなど、最終的な判断を丸投げしてはいけません。いきなり入ってきた新卒に任せたら会社が破綻してしまうような大事な部分はちゃんと自分でやる。すべての最終的な責任は人間が負わなければいけないという状況は、当面続きます。

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